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トップページお役立ちナビ広報Q&Aその他 > 史料引用時の仮名遣いの変更

広報Q&A その他

歴史的な史料を広報紙やウェブサイトに掲載(引用)する場合、読みやすくするために旧仮名遣いを新しくしたり、旧字を新字に変えたりしても問題はないのでしょうか。

史料を広報紙に掲載(引用)する場合は「原文に忠実に」が基本ですが、例外もあります。

その文章そのものが史料的価値が高く、また内容以上に、その人がこう書いていたということが重要視される場合は、原文に忠実であるべきです。しかし、書かれている内容を理解してもらうこと大切で、しかも、原文のままでは読む人に分かりにくい場合は、手を入れてもかまいません。ただし、書き改めた旨の注釈を付けます。

例えば、入試問題などでも、史料がデータとして示される場合、「原文を一部書き改めた部分があります」などと注釈を入れることがあります。これは、受験生に書かれている内容を伝えることが目的であるため、旧字体を新字体にしたり、読点を入れたりして読みやすくしているのです。

読みやすくするために、どこまで手入れをしたかについては、「原文の片仮名書きを平仮名に改め、その他、字体や読点についても一部書き改めました」などの注釈を付けるといいでしょう。

内容への理解、つまり読者に分かってもらうことを一番に考えれば、ある程度の手を入れることは許されると思います。

 

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