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広報紙製作にデジタルカメラで撮影した画像を使用する場合、どの程度の画素数が必要ですか。
DTPで利用するデジタル画像は、必要な解像度が決まっています。一般的には、印刷線数の2倍といわれます。線数とは、印刷物の階調を表現する点のことで、1インチあたりの網点の数が多ければ印刷物は美しい仕上がりになります。
線数は、モノクロの場合、133線から150線ですし、カラーは175線です。この数値から解像度を算出すると、モノクロの場合で300dpi、カラーの場合で350dpi必要になります。これは1インチの幅の中に300もしくは350の画素が必要であるという意味です。これが出力品質を保つための条件です。
一般的な130万画素カメラの場合、1280×1024ピクセルだとしてモノクロだとどの程度の大きさまで印刷に耐えうるかを計算すると以下のようになります。
つまり、紙面のサイズが108×87ミリの大きさであれば問題なく使用できるということになります。このサイズ以上に拡大すると、解像度が足りないために、画像品質が落ちてきます。
デジタルカメラの画像を広報紙に利用する場合は、使用するデジタルカメラの画素と印刷サイズの関係を理解しておくことが必要です。
モノクロ | カラー | ||||
---|---|---|---|---|---|
画素数 | ピクセル | 横 | 縦 | 横 | 縦 |
300万画素 | 2,048×1,536 | 173ミリ | 130ミリ | 149ミリ | 111ミリ |
600万画素 | 3,040×2,016 | 257ミリ | 171ミリ | 221ミリ | 146ミリ |
ただし、画素数が十分であれば、必ず美しい印刷物ができるという訳ではありません。画素数はあくまでも物理的な条件を言っているのであって、使用するカメラの性能やデータの保存フォーマットによっても印刷クオリティに大きな差が生じます。
何より撮影時の状況(照明や撮影技術などの基本的要因)で、仕上がりの美しさは変わってくるのではないでしょうか。
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