自治体が作るカレンダーに、「大安」「仏滅」「先勝」などの六曜を記載することは問題がありますか。
宗教的な意味合いが強いものでも、「クリスマス」など一般に認知されている行事に関して問題にされることはありません。大安や仏滅も、一般的なカレンダーに広く掲載されています。よって、自治体が製作するカレンダーに記載しても、それをもって「行政が仏教を支持している」といったイメージにとられることはないでしょう。政教分離の原則も、社会通念の範囲であれば問題にしないことになっています。
一方、人権的な観点から六曜の記載は好ましくないという意見があります。例えば、仏滅に結婚式をした、友引に葬式をしたなど、「あの人は縁起の悪い日に○○をした」といった人権の侵害につながるような情報のカレンダーへの記載は好ましくないという考えです。
いずれにしても、最終的な判断は発行元である自治体に委(ゆだ)ねられます。