トップページ > お役立ちナビ > 広報Q&A > 表記について知りたい > 人数の表記は「~人」か「~名」か
人の数を表す場合、「○○名」と「○○人」とどちらがいいのでしょうか。
「○○名」と「○○人」という言い方を比較すると、「○○名」のほうが改まった言い方と言えるでしょう。理由は、改まった場面(格式張った場面)でよく使われるからです。例えば、次のような使い分けが想像できます。
「本日の会には○○名の方のご出席を賜りました」
「今日、出席してくれたのは○○人でした」
『大辞林』でも「名」の項に「人よりは丁寧な言い方」と書かれています。また、『新明解国語辞典』では、「特に、定員の有るものや定数の有る場合のほか、改まった表現をしようとする際は、「人」よりも「名」を使うことが多い」とあります。確かに、「定員○○名」などという書き方は目にすることがあります。これも形式的な表現ですから、改まった場合と考えることができます。
広報紙や新聞の記事などの場合、何も改まった表現をする必要はないケースがほとんどですから、より一般的な言い方=「人」のほうが好ましいといえるでしょう。
何かよほど改まった文章の場合は、「名」がふさわしいことも起こり得ます。