東京商工会議所は6月から、東京の魅力発信サイト「東商 地域の宝ネット」を開設。東京23区を訪れる国内外の旅行者に「東京独自の価値」を体験してもらおうと、地元の観光関係者や支部職員などが集めたさまざまな地域資源を「地域の宝」として紹介しています。
東京の観光振興や外国人訪都客の誘致、地域ブランドの創造などを調査研究する同会議所の観光・まちづくり委員会(委員長:佐々木隆副会頭・株式会社ジェイティービー相談役)が企画。地域の経済団体である商工会議所ならではの視点で紹介することで、都内事業者や在住者が東京の魅力を再発見し、旅行者を迎え入れる機運を高めていくのもねらいです。
紹介されているのは「東京の日常に根差した人・モノ・コト・街の魅力」で、地元以外ではあまり知られていない食べ物やスポットなど。サイトでは、地区(区)ごとのほか、「地域食材・料理」「お祭り・伝統文化」「歴史遺産・文化・芸術」など八つのカテゴリで地域資源を探すことができます。
足立区では、区内産の小松菜を独自製法で生のまま練り込んだ緑色の太麺「あだち菜うどん」を区内の複数の飲食店で提供していることを紹介。日本の伝統文化である浮世絵の制作工程を知ることのできる新宿区の「アダチ版画研究所」では見学コースを案内しています。そのほか、伝統的な街並みとして「昭和ノスタルジーを感じさせる有楽町ガード下飲食街」や、千代田区・丸の内ビル群を散策する「ビルマ散歩」などが紹介されています。
同会議所地域振興部では、「今後は、個々の地域資源を組み合わせ、ストーリー性を持たせたツアーの企画を検討するなど、地域全体の魅力やブランド力を高めていきたい」としています。