浜松市では、市の公式サイトをリニューアルし、10月1日から運用しています。トップページをはじめデザインを一新したほか、2万余ページにわたるサイト全体を再構築しました。同時にインターネットシステムをクラウド化し、大規模災害時でも情報の受発信が可能な通信基盤を確保しています。
「市民目線のホームページ」づくりを目指す浜松市では、サイト構築に利用者の意見を反映させようと、今年度、市民モニター調査を2回実施。市内在住・在勤の主婦や学生、施設をよく利用する団体の代表者、入札情報などを閲覧する事業者、市内への転入者など、サイトを利用するさまざまな立場、世代の市民に、新サイトのデザイン案やサイトマップを検証してもらいました。
具体的な変更点として、トップページでは、全体的にテキストをできるだけ減らして視認性を重視。「タッチパネルを押す感覚での操作をイメージしており、自治体サイトとしては先進的で洗練されたデザイン」(広聴広報課)となっています。
そのほか、トップページに関し、モニターからの意見を反映した点として、「パソコン画面の初期表示に収まるように、上部によく利用する機能を集中させる」「市のキャラクターである『出世大名 家康くん』の配置を工夫し、吹き出しを添えるなど家康くんの話し言葉でナビゲート」「上部のインデックスを『くらし・手続き』『防災・消防』など6つに分類」「検索窓を目立つように配置」などがあります。
同時に浜松市では、ウェブやメール、セキュリティサービスなどのインターネットシステムを刷新し、10月1日から運用しています。
具体的には、Yahoo!Japanが提供するクラウドサービスを活用し、南海トラフ巨大地震(東海・東南海・南海の3連動地震)の想定震源域外に立地している2か所(東日本・西日本)のデータセンターに分散して情報を管理しています。これにより、大規模災害発生時でも「稼動している」「アクセス集中に耐えられる」「いつでも更新できる」「セキュリティが確保されている」状態を実現するなど、強固な通信基盤を確保しました。
また、アクセス集中によるサイトへの負荷を減らすため、大規模災害時は簡潔で必要な情報のみを掲載したページに切り替わる仕組みも設けています。
※トップ画面
左側に「目的から探す」「よくある質問から探す」などの入り口を集約し、「知りたい情報」「探したい情報」に直感的にたどり着けるようにした。
右側には浜松の魅力を発信するコーナーを集め、四季折々の浜松の写真などを掲載。