東京都目黒区の公式サイトでは、1月1日から、東日本大震災で甚大な被害にあった宮城県気仙沼市と角田市の事業者のバナー広告を無料で掲載しています。掲載されているのは17事業者。トップページ下部に掲載されたバナーをクリックすると、三陸の新鮮な魚や、地元農畜産物を使った加工食品、とれたて野菜の産地直送をPRするウェブサイトにアクセスできます。
目黒区は気仙沼市、角田市と友好都市協定を結んでおり、両市の復興に役立てればと、昨年末、気仙沼市商工課、角田市商工観光課にチラシ配布などの協力を得て掲載事業者を募集。気仙沼市から12件、角田市から5件の応募がありました。バナーは1年間掲載されます。
掲載事業者の多くは物産品や飲食品販売店。海産物や加工食品、地酒などを製造・販売する事業者のサイトでは、ネット上から商品を注文することができます。そのほか、被災した鮮魚店などが共同で出店する店舗や、震災直後からの市民の様子を取材したDVDを販売するケーブルテレビ局、仮設住宅で暮らす人たちが編んだ「アクリルたわし」を通販する市民団体のバナーもあり、リンク先の各サイトの画像やメッセージなどから、現在の復興の様子をうかがうことができます。
バナー広告用のアイコンは応募者が用意することになっていますが、区広報課によると、昨年12月に営業を再開した気仙沼市のふかひれラーメン店などでは多忙で作成が間に合わなかったため、広報課で作成しました。
目黒区サイトのアクセス件数は月平均約26万件。広報課では、「広告の場を提供することで、バナー広告のリンクからHPを閲覧した多くの区民の方が被災地での消費者となって、経済活動の支援に協力していくことができれば」と期待しています。