岡山県岡山市で、広報番組としては珍しい全編アニメーションの市政情報番組が放送されています。
広報番組『月刊! しげちゃんねる』は、髙谷茂男・岡山市長ふんする侍の「しげちゃん」が、市が直面するさまざまな「危鬼(きき)」(=危機)に立ち向かい、世直しを進めていくという内容。キジ、サル、イヌも登場するなど、桃太郎を連想させる岡山ならではのストーリーが特徴です。
アニメという手法で興味や関心をひくことや、コミカルなタッチを取り入れることで、行政にありがちな堅苦しさをなくすことがねらい。放映を毎月第4日曜日午後10時54分からの5分間(KSB瀬戸内海放送)と遅めの時間帯に設定することで、若い世代へのアピールも期待しています(再放送あり)。
4月、5月のテーマは「おかやま都市交通戦略」。自家用車を減らして公共交通を充実させようと取り組む市に「交通危鬼」が現れ、「市民の意見は聴いたのか?」「バス会社が多い岡山市で意見を調整できるかな? わっはっはっはー」などと襲いかかり、市役所で働くキジ、サル、イヌが降参しかけます。すると、侍姿の「しげちゃん」が登場し、「あきらめるのはまだ早い!」「民間の意見を効果的に採り入れて(取り組みの)スピードを上げるんじゃー」と反撃。「危鬼」が倒れると記者会見風の場面に替わり、具体的な取り組みを解説します。
番組は全体的に、言葉づかいや紹介の仕方をやわらかくし、コンパクトに構成されています。過去の番組は、KSB瀬戸内海放送『月刊!しげちゃんねる』のページで見ることができます。