茨城県のイメージアップを図るため、県内各地の旬な話題を発信していこうと、広報戦略室の男性職員5人がリレー形式でブログを執筆。気軽に綴っている点が受け、開設1か月弱で1万超のアクセスがあるなど人気を集めています。
民間が昨年行った地域ブランド調査の魅力度ランキングで、茨城県は都道府県クラスで最下位。「つくば市や水戸市など都市別では高い魅力度が、県全体の魅力につながっていない」などと評価されました。
そこで県では、今年度、情報発信力を強化して「いばらき」全体のイメージアップを図ることに。広報広聴課内に広報戦略室を設置し、民間企業での広報経験者を広報監として起用するなど組織を改編。具体的な発信策の一つとして、ブログやツイッター、動画など、インターネットを活用した情報発信を積極的に進めていくことにしました。
県では昨年8月から、県のマスコット「ハッスル黄門」の秘書に扮した女性職員によるブログ「ハッスル黄門の諸国漫遊記」を開設中。これに刺激を受け、女性の視点とは異なる“男性目線”で発信していこうと、6月15日に開設されたのが「いばらき系男子ブログ」です。「COOLな茨城をゆる～く語る」をテーマに、広報戦略室の男性職員5人が交代で、月曜日から金曜日までの毎日、執筆（更新）しています。
ブログでは、地域で見つけた特産物や特産品、知られざるスポット、日ごろの生活で感じたこと、休日にプライベートで訪れた先での体験談など、さまざまな話題が紹介されています。
開設から約1か月間のアクセスは約1万2千件。予想以上の反応について、広報戦略室では「職員それぞれが個性を生かしながら、上司の決裁などを受けずに気軽に書いていることなどが原因では」と話しています。
滑り出し上々の「いばらき系男子ブログ」ですが、慣れないブログの執筆と、毎日・毎週更新はプレッシャーに。「情報発信することの難しさを痛感。発信する側の思いと、受け手側の思いの双方を意識しながら書いています」と語るのは、金曜担当の「けんぼー」さん（係長）。「自分自身でネタを集めなくてはいけないので、県内各所を歩き回ったり、土日は積極的に地域に出かけたりするなど、常にアンテナを高くしています。あらためて『いばらき』を学んでいます」
「“ゆる～く”といっても、まだまだ硬い表現が多い」のが課題という「いばらき系男子ブログ」ですが、読者からのコメントも徐々に増え、イメージアップへの取り組みに対して応援コメントも目立つようになりました。広報戦略室では、今後「ハッスル黄門～」とのコラボレーションや、ツイッターによる発信、CM動画コンテストの実施などネット活用をさらに進める予定。茨城県の魅力度アップに向けて、巻き返しをねらいます。