三重県松阪市では2009年4月から、市ウェブサイトに、松阪市の市債(借金)残高をリアルタイムで表示する「松阪市の借金時計」を掲載しています。このほど新たに、市役所正面玄関横に、電光掲示板による「借金時計」を設置しました。
市の財政運営について市民により関心を持ってもらうとともに、市職員に、次世代に対して借金を背負わせて市政が運営されていることを常に実感してもらうことで、緊張感をもった市政が行われることをねらいとしています。借金時計の設置は山中光茂市長の公約で、市長の考えに賛同した百五銀行(本店・津市)の寄贈により設置されました。
借金時計はステンレス製で、縦2.2メートル、幅2メートル、奥行き20センチ。発光ダイオードで文字や数字を表示します。借金時計では、一般会計と、全会計(一般会計+特別会計+企業会計)の借入残高を15秒ごとに交互に表示します。そのほか、市政情報や、緊急時は速報も流すことができます。
11月下旬現在の市債残高は全会計で1273億5600万円余り。市によると、2009年度は償還額(返済額)が借入額を上回る見込みで、年度末残高は2008年度末に比べて減少となるため、残高は時間が進むにつれて減少。11月下旬現在で、1秒あたり約4円ずつ減っています。
松阪市のほか、和光市、藤沢市、七尾市、塩尻市、高知市が、「借金時計」を市の公式サイトに掲載しています。
市役所正面玄関横の「借金時計」