埼玉県熊谷市では今夏から、熱中症の危険度をウェブサイトや携帯のメールで知らせる「あっぱれ!熊谷流 熱中症予防情報」を配信しています。
市では配信に向けて、市内の30の小学校に熱中症・かぜ予防指標解析表示計を、熊谷市役所に定置型熱中症指標計をそれぞれ設置しました。これらの測定機器から得られたデータをもとに、財団法人日本気象協会の収集・解析システムにより「熱中症指標」や「かぜ予防指標」(2008年11月から提供予定)を予測してランク判定を行い、ウェブサイトで表示するとともに、事前登録した人には携帯メールで配信します。
「あっぱれ!熊谷流 熱中症予防情報」のページでは、現在の熱中症ランク(5段階)だけでなく、1~21時間後のランク予測、小学校区ごとの時系列のグラフ(実況・予測)も見ることができます。危険度は、外出を避ける「危険」、炎天下を避ける「厳重警戒」、「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階。ウェブサイトでは、30校区ごとに「危険」の赤から「ほぼ安全」の水色まで色分けして表示します。
最高気温35度以上のいわゆる「酷暑日」が多く、“暑いまち”として知られる熊谷市。熊谷市が暑いのは、日中吹く南よりの風が東京都心などを通ってくる間に徐々に暖められ、熊谷に来るころには熱い風になっているという都市部のヒートアイランド現象などが影響しています。市ではこの暑さを逆手にとり、2007年から、涼しさを演出するための取り組みやイベントを積極的に行っています。