山口県周南市では2008年度から、『広報しゅうなん』の音読テープを音声ファイルに変換し、「音読広報」として市のウェブサイトで配信しています。
広報紙の文字を読むことが辛い高齢者や、視覚障害のある人が、無理なく行政情報を得られるようにと始めました。音訳ボランティアグループの「ともしび」が視覚障害者のために録音している音読テープを、「点訳やまびこの会」の協力を得てデジタル化しています。
掲載する写真の内容や、音訳するボランティアグループの活動情報など、紙面には掲載されていない情報も録音されています。例えば5月1日号では、表紙の写真について、「写真の説明……5、6歳の男の子がフリスビーを右手に抱え、目を大きく見開き、遠くをじっと見つめながら投げようとしています……写真終わり」などと音訳。さらに、「(5月3日のバザーでは会場で)綿菓子などをつくっていますから、声をかけていただければうれしいなと思います」と語りかけるなど、一般の読者も親しみのもてる内容になっています。
市では、高齢者や障害者だけでなく、家事や仕事に忙しい市民にも活用してもらえればと期待しています。